『真・群青戦記』は打ち切り?現代に帰れた人やその後、不破瑠衣の正体は?

真・群青戦記

『群青戦記-グンジョーセンキ-』の原作・作画を手掛けた笠原真樹と、『終末のワルキューレ』の作画でお馴染みのアジチカ(ユニット漫画家)の実力派同士がタッグを組み、週刊ヤングジャンプにて2021年1月7日〜2022年3月17日まで連載された真・群青戦記』。

現代の凶悪犯が拘置所ごと戦国時代にタイムスリップしたことにより、戦国武将との戦いや歴史改変に抗う物語として人気を博しました。しかし、連載が約1年で終了してしまった今作。

打ち切り説と、数々の伏線、囚人たちが最後はどうなったのかをまとめてみました。

拘置所が戦国にタイムスリップ!

タイムスリップ

物語の舞台は長野のとある拘置所。ここには未決囚の囚人から死刑囚までの約数百名が入所しています。

主人公である大学生で公務員を目指している日高ミチロウは、弟である日高マコトが未決囚の囚人となってしまったために拘置所に足を運び、弟の犯罪が無実であることを信じて面会を繰り返していました。

マコトは、殺人も立派な才能であると主張しているサイコパスであり、ミチロウに対して「戦時下の英雄と殺人鬼の違いは?」と尋ね、自分自身は「時代のみ」と語っていました。

そんなある日、拘置所を後にしようとしていたミチロウの視界には異様な光景が写し出されます。

4月だというのに、大量のセミが孵化して鳴き出し、空からは赤い雨が降り出し、耳をつんざくような不快な音が辺りを覆い尽くしました。

そして次の瞬間、拘置所ごと戦国時代にタイムスリップし、建物内は混乱し始めます。マコトも脱走し、死刑囚含む囚人たちが一斉に外に飛び出しました。

戦国時代にタイムスリップしたことを信じられないミチロウですが、後の真田幸村となる幼少期の弁丸と出会います。

やがてミチロウは真田家の客将となり、脱出したマコトを探す為に戦国時代に身を置くことに。一方、マコトは「この世の何かを知る」不破瑠衣という男と出会います。

不破は史実にない大戦を生み出し、歴史をめちゃくちゃにしようと暗躍し、影響を受けたマコトも戦いに身を投じていくのですが…。

打ち切り?囚人やラストはどうなった?

打ち切り?囚人やラストは

『真・群青戦記』は約1年という短さで連載が終了してしまい、計45話、2022年4月19日に発売される第5巻が最終巻となります。

元々、前作の『群青戦記-グンジョーセンキ-』を実写映画化した『ブレイブ-群青戦記-』のタイアップでスタートした続編である今作。

根強いファンによって人気を博しており待望の続編として生まれた作品でしたが、残念ながら打ち切り説が濃厚で、かなりの伏線や謎を残して終了してしまいました。

週刊ヤングジャンプだけでなく、ジャンプ+でも連載されていたのですが唐突に物語が終了してしまったため、ファン達は悲しみの渦に巻き込まれてしまったようです。

続編や後日談などを希望する声も数多く上がっているため、とても愛された作品であったことが分かります。

今作は、囚人や死刑囚が戦国時代にタイムスリップし、史実とは違う歴史に抗うキャラクター達が描かれていきました。

最終回で再びタイムスリップする工程と37年後の戦国時代が描かれており、現代に帰れた人もいれば帰れずに戦国時代に残ったキャラクターもいます。

まず、主人公であるミチロウと刑務官の菊池、囚人の廣瀬が真田十勇士の一人となり、マコトは真田信之に成り代わりました。

序盤に登場していた囚人の格闘家・水沢ケイも少しだけ描かれていますが、戦国に残った描写がないため、現代に帰ったと思われます。

不破瑠衣の登場と前作とのクロスオーバーで盛り上がったものの残された伏線多数

チェック

『真・群青戦記』には、前作のキャラクターが登場します。

前作『群青戦記』は、滋賀の優秀なアスリート高校が舞台で戦国時代にタイムスリップし、史実とは違う歴史を生きる高校生たちが描かれました。

そして『真・群青戦記』第1話では、前作のキャラクターがシルエットで登場しています。

マコトによると、数年前に起きた滋賀の高校が突如として消え、今も敷地にぽっかりと穴が開いていることが語られていました。

そしてマコトの向かいの房には、戦国時代にタイムスリップした滋賀の高校の生存者である男が収監されており、その男は自分は事件の生存者だと語っているとのことでした。

その男こそ、不破瑠衣という前作の登場人物であり、戦国の史実を捻じ曲げた黒幕です。ファンの間でも、このシルエットは「不破だろう」と多数予想されていました。

そして第25話でついに姿を現したことによって、前作ファンからは喜びの声と、クロスオーバーしたことによって盛り上がり、SNS等でも話題となりました。

不破が登場することにより、前作のキャラクターたちの再登場も夢ではなくなる上、今作は前作と同じ世界線の物語ということが判明したので前作ファンにとって待望の展開となりましたが、打ち切られたことにより多くの伏線を残したまま終了してしまいました。

また、不破はIQ161以上の頭脳と高い戦闘スペック、織田信長を始めとする戦国武将たちを翻弄してきた黒幕で、タイムスリップの仕組みやこの世の秘密を知っているため、その謎について明かされることが期待されましたが、残念ながらその謎は今も不明です。

前作主人公である西野蒼もチラ見せ程度で登場し、不破の口から西野蒼のその後が少しだけ語られているので、そのことが分かっただけでも良かったのかもしれません。

続編の希望は?

続編

作画、ストーリー、どれも秀明でレベルが高く、戦国タイムスリップものでも唯一無二の存在だった『真・群青戦記』。

熱狂的なファンを持つ作品で、今作が打ち切られたことはファンにとっても作者にとっても悲しい終わり方だったと思います。

何よりも今作で多くの謎や伏線が残されたまま終わってしまい、せっかくの前作とのクロスオーバーも消化不良となってしまいました。

出来ることなら、続編や後日談、単行本に加筆されたり、なんらかの形で物語が語られることを願いたいです。

今は今後の方針は決まっていないかと思われますが、とても素敵で熱い漫画なのでここで終了せずに、これからも『群青戦記』の物語が続くことを願いたいです。

2022年4月19日に発売される第5巻を是非チェックしてみてくださいね!

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