2022年にアニメとなり、新しい異世界転生の在り方を見せてくれる「異世界おじさん」
主人公となる嶋㟢陽介(しばざき・ようすけ)が17年の昏睡から目覚め、現実に帰還して見れば、家族は離散と頼る術もなく、一人時代に取り残されてしまったおじさん。
甥のたかふみにも見捨てられそうになり、窮地に立たされてしまうも、彼には異世界で得た魔法の力を使い現代社会でユーチューバとなって生きていくと、転んではタダでは起きない、そんなおじさんの魅力について語っていきたいと思います。
恵まれなさすぎる、異世界でのおじさん
17年前にお年玉でセガのゲームを買いに行こうとしていたおじさん・・・しかし不幸な事に彼はトラックに轢かれてしまい、意識不明の重傷を負ってしまいます。
その昏睡によって異世界へと転移させられてしまう彼は、異世界「グランバハマル」に転移されてしまいます。肉体を作られ、異世界で生きる事になるおじさん。
しかし、異世界でのおじさんの存在はオークと見間違われてしまうモノと、彼は遭遇した異世界の冒険者によって捕縛され、ついには見世物小屋に売り飛ばされてしまうと、彼の異世界転生の序盤は、散々たるものだったのです。
普通なら神様にチート能力を与えられ、大金を貰い、生活する家を貰うと、普通の生活が出来る筈なのにと、それすらもなく、自分の力で生き抜いていかなくてはと、彼は過酷なる異世界生活を送る事となります。
美形と美女が当たり前の異世界において、おじさんの容姿はオーク並と、見れば誰もがモンスターと勘違いし、行きつく先の村々で襲われてしまうと、恵まれないおじさん。
それ故に人間不信となってしまい、人を安易に信じる事が出来ず、また自分に好意を持ってくれる女性の想いに気づく事の出来ない鈍さを発揮してしまうと、美少女に囲まれてウハウハな生活を送る事もなく、多くの尊敬と信頼を得る事もなく、異世界で生き残り、ただ帰還する事を望んでいたおじさん。
彼の異世界転生は散々たるモノで、恵まれた生活ではなかったのです。
以外にモテていた、異世界でのおじさん
しかしそんなおじさんも異世界ではかなりモテていたのです。
ある事情で助けたエルフの美少女ことツンデレエルフさんに、凍神剣を護る氷の一族の末裔だったメイベル=レイベールに、神聖魔道士の少女である新米冒険者のアリシア=イーデルシアなど、彼は異世界でそれなりに美少女に想いを寄せられていました。
しかし、人間不信に陥り、また病的にまでに鈍すぎるおじさんゆえに、彼女達の想いに気づく事はなく、無事に現実世界に帰還した後も、まったくに彼女達の想いに気づく様子はありません。
また彼女達がどれだけにアプローチしていても、まったくにその想いに気づいていないと、また気づかないと、フラグが建っているにも関わらず、それに気づかないおじさん。
彼女達に指輪を贈り、それがこの異世界では婚姻の約束となると知らず、賠償金替わりと、貴重な指輪を平然とあげてしまうと、無自覚なまでに鈍すぎるおじさん。
しかしそんな彼に想いを一途に寄せていたツンデレエルフさんと、彼が向かう先に必ず先回りし、彼に自分の想いを気づいてもらおうとするも、まったくに気付いてもらえないと、いつしか病んでしまう程に、おじさんへの想いを拗らせてしまうと、実に異世界で罪作りな事をしていたのです。
おじさんのチートな能力
さて異世界でどうやって生き延び、またどうやって異世界で生活していたのかと、おじさんの持つ魔法の力は、精霊から直接に力を借りた能力と、異世界の住人が行使する魔法とは違う、異質な能力だったのです。
異世界へと転移し、その容姿ゆえに魔物として間違われ、人語を喋られるオークの亜種となってしまい、安いはした金で見世物小屋に売り飛ばされ、その後は忘れられて飲み水も無く食べるモノもなく、ただ放置されていたおじさん。
それ故に心が病んで、最後は衰弱死するものと思われていましたが、おじさんは魔法を使い、閉じ込められていた牢獄から脱出したのです。
そうおじさんが異世界に訪れた際に、神様によって与えて欲しい能力を、言葉が通じたらいいと願い、その結果に得たのが「ワイルドトーカー」こと(万能話手)と呼ばれる能力だったのです。
この力は、おじさんが会話をしたいと、心の底から願わなければ通じないと、一見すればただの補助的な能力の様に思えるも、その力は万物の声が聞こえると、精霊と会話をし、彼はこの世界で唯一の精霊と契約して魔法が使える能力を得たのです。
おじさんその力を使い、異世界で無双する事になるのですが、その力を得た事で更なるトラブルを招いてしまう事となります。
おじさんの異性よりも熱いセガ愛
地獄の様な異世界で生き抜き、おじさんが過酷なる中で、現実世界へと戻ろうとしていたのは、ある目的があったからです。
それは再びセガのゲームをする事と、おじさんにとってはセガが異世界で唯一に生きる希望であり、またセガのゲームで学んだ知識が、おじさんを異世界での窮地を救った教えとなったのです。
しかしおじさんが異世界から帰還して見れば、もうセガはゲームハードの開発を止め、おじさんが青春を過ごしていたセガは大きく変わってしまいと、おじさんにとっては辛い現実がまっていました。
またセガに人気ゲーム投票の結果も、おじさんが望んでいた作品ではなかったと、おじさんの希望を砕いていく事となります。
しかしおじさんにとっては、異世界で生き残れたのは、すべてセガのおかげだったと、セガのゲームをやっていたからこそに、異世界で生き残れたのだと語ります。
セガの名セリフなどで、その場の窮地を脱したりと、セガで異世界を乗り切れたと信じているおじさん。
初恋の相手はソニックとテイルズだったと語り、再び会う為に戻ってきたのだと語るおじさんの姿は、セガに愛に包まれていた姿です。
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