角川書店が発行している「月刊少年エース」にて、2006年から2011年にわたり、えすのサカエ先生が連載されていた「未来日記」。
「未来が予測できる日記」を使ったバトルアクション漫画として人気を博し、アニメ化やドラマ化がされるなど、日本のコミック界に衝撃を与えた漫画のひとつです。
物語の奥深さや魅力的なキャラが豊富なところから、「第32回講談社漫画賞」の候補作として挙げられるほど、クオリティの高い作品となっています。
特に、作中に登場するヒロイン「我妻由乃」の存在は大きく「ヤンデレの代表格」として君臨するほどの魅力があります。
この記事では、そんな「我妻由乃」の魅力をお伝えしていきたいと思います。
日記所有者たちのサバイバルゲーム「未来日記」とは
漫画「未来日記」は、未来が予測できる「未来日記所有者」達が、自分の日記の特性を活用しながら、次の神の座をかけて最後のひとりになるまで戦いあう、サバイバルゲームを題材にした作品です。
かっこいいアクションのみならず、たくみな頭脳戦も描かれていることから、男女とわず人気の高い漫画となっています。
なお、作品内で「未来日記」と呼ばれているものは、もともとの所有者が日記として使っていた媒体がそのまま未来日記となるため、自由帳ノートや携帯電話など、さまざまな形をした「日記」が存在します。
ゲーム参加者たちがゲームに勝つには、日記所有者の日記を「破壊する」か、所有者本人を殺害しなければ勝利にはなりません。
また、未来が予測できる頻度は、所有者が元々日記を記していた頻度によって異なります。
そのため、不定期で日記を記していていた所有者であれば、不定期に未来が日記に記され、10分おきに日記を記していた所有者ならば10分おきに未来の予測が可能となるのです。
さらに、予測できる未来の内容は、所有者が「日記に何を書いていたか」によっても異なります。
そのため未来日記においては、いかに日記の特性を活用しながら戦うかが重要となるのです。
未来日記の名ヒロイン「我妻由乃」とは
主人公は「天野雪輝」は、未来が予測できる「無差別日記」を所有する日記所有者のひとり。
市立桜見中学に通う、ごく普通の男子中学生で、特技は日課のダーツ。
作中にもダーツを活かしたバトルを見せてくれるものの、特段戦闘力が強いわけではありません。
むしろ同じクラスメイトの高坂から見下されるほどのヘタレなキャラとして描かれているほどです。
そんな天野雪輝に惚れこんでいるのが作中に登場するヒロインの「我妻由乃」。
天野雪輝と同じクラスメイトで、ピンクの髪色が特徴的な彼女は、スタイルも抜群で学校内でも男子からモテモテの美少女でありながら、ヘタレな主人公に「恋心」を抱いています。
また彼女は、学校内でも常に上位の成績を維持しているほか、サバイバルゲームでは、斧やナイフといった武器を使った戦闘も得意で、日記所有者の娘である日野日向が所有している犬の軍勢を相手にしたり、特殊部隊にも対抗するほどの戦闘力を誇っています。
まさに才色兼備、文武両道のヒロインといえますね。
そんな彼女ですが、「未来日記」でもっともといっていいほどの重要な役割のあるキャラクターといわれており、物語が進んでいくうちに主人公と一緒に戦ってきた「我妻由乃」が何者かという謎が解けていきます。
戦闘以外にも魅力がたくさんな「我妻由乃」
我妻由乃といえば、主人公を愛してやまないヤンデレな部分をイメージする人も多いのではないでしょうか。
「ユッキーの未来は由乃のものだよ」 「私が未来のお嫁さんになってあげる」などの数々の名言を残しているところから、そのヤンデレ具合の強さがうかがえることでしょう。
我妻由乃が所有している「雪輝日記」は、10分間隔で未来の雪輝がどうなるか予測できる日記を所持しているところからも、普段から雪輝のことを愛していることがわかります。
よくよく考えてみると、これらの未来日記は初めから未来が予測できる能力は持っておらず、次の神の座をめぐるサバイバルゲームが始まる前までは、所有者が普段書いている時と同じ日記の特性がそのまま反映されているはずです。
そのため、我妻由乃が持っている「雪輝日記」の場合、ゲーム開始前まで、ずっと雪輝を10分間隔で監視しその行動を日記に記していたということになります。
いかに我妻由乃がヤンデレかつ、一途であるかがわかりますね。
一見すると戦闘力が高く、ヤンデレ要素も強い我妻由乃。
・・ですが、雪輝と遊園地デートの最中に、お化け屋敷を怖がったりする乙女な面もあり、雪輝と一緒に結婚式場にて模擬挙式をあげた際には、とても華やかで女性らしい由乃の一面もみられました。
もし、未来日記をめぐるサバイバルゲームがない世界で、穏便に雪輝と結ばれていたのであれば、とてもいいお嫁さんになっていたことでしょう。
まとめ
「未来日記」は2011年にすでに完結しています。
しかしながら、その強いキャラクターの個性によって、今でも愛してやまないファンが多いと言われています。
特にヒロイン「我妻由乃」は、今後もヤンデレのイメージキャラとして愛され続けることでしょう。
ただ、物語が終盤を迎えていくうちに、彼女がとても悲しい運命をたどってることがわかります。
コミックス11巻では、主人公天野雪輝が、行き過ぎた由乃の行動を咎めますが、
「狂っているのは、私とユッキーが結ばれないこの世界のほうだ」と悲痛な心の叫びがあらわになっています。
彼女がなぜ主人公「天野雪輝」を好きになったのか、そしてなぜゲーム序盤から日記の特徴を事細かく理解しているのか。
衝撃的な未来日記の結末は、実際にコミックを読んでお楽しみいただければと思います。
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