飯テロ漫画「ラル飯‐ランバ・ラルの背徳ごはん‐」の魅力について

宇宙西暦0079・・・ジオン公国の片隅にあるジャズと酒を嗜む店「エデン」の留守を預かる男ランバ・ラル大尉は、誰にも邪魔されない密かな楽しみを孤独に嗜んでいました。

普通なら過剰カロリー摂取と避けられてしまうジャンク飯。フランクフルトの衣を纏わせバターを油で揚げてのバター串し。

厚切りベーコンを切り刻み、チャーハンに混ぜ、仕上げにカマンベールチーズを溶かして混ぜる特製チャーハン。

一口では喰らい付けない、バーガーの中にさらにバーガーを練り込んだ、巨大なるマトリョーシカ・バーガーと、思う様に喰らうラル大尉。

抑えられない食欲を満たす背徳飯に魅入られていきます。

ランバ・ラル大尉が創り出す背徳飯に食欲が唸り出す描写が見どころ!

機動戦士ガンダムにおいて歴戦の兵士として登場し、アムロと死闘を繰り広げた男ランバ・ラル大尉を主人公にした今作・・・どんな作品かと思えば、まさかガンダムで背徳飯をテーマに描かれていくとはと、実に腹に来る一撃を見まわしてくれる作品です。

あのランバ・ラル大尉が台所に立ち、手慣れた様子で料理を作り、瞬く間に逸品と、美味しそうなジャンク飯こと背徳飯を創り上げる。

それを満足に頬張り、過剰カロリー摂取と、高コレステロールの向上と、健康面がガタガタになってしまいそうな背徳飯を、ただ満足そうに食べていくラル大尉。

中年なメタボなおじさんなにの、何故か可愛く愛らしく見えてしまうと、彼の抑えられない空腹が読者の空腹を刺激していきます。

ラル大尉が頬張るカマンベールチーズが程よく溶けた厚切りベーコン入りのチャーハンに、分厚く練り込まれた肉厚パテのバーガーを、大口を開けて食らいつき、ついにはバターにフランクフルトの衣をたっぷりと沁み込ませ、グツグツの油へと沈め、カリカリのバター串しと酒を嗜むと、実に男らしくに、背徳飯を嗜んでいくラル大尉。

解っているけれど、その独特なる味わいを捨てきれない、腹を唸らせ空腹を誘う漫画となっています。

おススメしたいラル飯! 「バター串し」

読めば腹が唸ってしまうと、読者の空腹をくすぐり、食欲を沸かせてしまうラル飯。そんな彼が作りだす背徳飯を紹介していきたいと思います。

まずは、バター串しと、ラル飯を語る上で外せない、彼自慢の背徳飯。

最初はコンビーフと砕いたポテトチップスを混ぜて油で揚げた、コンビーフポテトサラダ串しを頬張り、カリカリとなった油の衣を崩し、ポテトチップスのカリカリが二重に楽しめる味わいと、肉汁を垂らすコンビーフと、味を引き立たせていきます。

そして次に食べるのは、味付きのインスタントラーメンを砕き、冷凍たこ焼きに塗した、たこ焼き串しを頬張り、味付きラーメンのコリコリ感を堪能し、たこ焼きのトロトロの小麦粉を舌の上で味わうラル大尉。

アボガド串しにピクルス串しと、酒の進む串し料理を嗜んでいく中、最後のメインメニューへと彼は食を進めていきます。

ラル大尉がメインディッシュに決めていた逸品、それはバターを丸ごとに使用した背徳飯・バター串しと、油を油で揚げると、許されざる背徳飯を創り上げてしまいます。

揚げても溶けてなくならない様にと、アメリカンドック用の衣を丹念にまとわせ、個体から液体へとならない様に細心の注意を施しながらに挙げていくラル大尉と、彼の思惑通りにバター串しは完成するのかと、緊張の内容となっています。

おススメのラル飯! デザート編「丸ごと一斤のフレンチトースト」

フレンチトーストと、それは女子の食べ物と男子もしくは中年オヤジが食べるのは禁忌とされてしまう代物。

しかしラル大尉が求めるのは、スイーツであるも、女子が満足できる様な可愛らしいモノではなく、男の胃袋を満たし、甘いと旨味の全てを満たし、飢えた腹を至福へと満足させる背徳飯。

それがパンを一斤と、丸ごとに使用した料理こと、丸ごと一斤フレンチトーストと、ケーキを創り上げるが如くに盛り上げていく、男の甘みを追求した背徳飯となるフレンチトースト。

じっくりと丹念に焼き上げた、香ばしい香りを漂わせる手作り食パンの上に、甘くとろけた生クリームをたっぷりと塗りたぐり、パンの熱で溶けていくクリームの上からさらにクリームを盛りつけ、甘く、さらに甘くと甘味の要塞の如くに、生クリームを盛りつけていき、その上から、自分の好きな果物を添えていき、バナナにイチゴとクリームを引き立たせていく果実を切り刻み、そして最後には甘いシロップを掛けて完成となる、高カロリーの要塞となるフレンチトーストを完成させてしまうラル大尉。

一口入れるだけで、パン生地に染み渡った生クリームの甘みが脳幹を刺激し、意識を奪いそうになってしまうと、麻薬みたく理性を奪う至福の甘味。

そかしこれで完成ではないと、禁断のアイスクリームをも盛り付けてしまうラル大尉と、男の甘味を堪能していきます。

機動戦士ガンダムで見る、孤独なる背徳飯漫画の魅力!

ランバ・ラル大尉と、機動戦士ガンダムを語る上では忘れてはいけない名キャラの一人。

そんな彼が、孤独な背徳飯を貪り尽くすと、歴戦の軍人が、グルメな中年オヤジになってしまうと、ギャップ萌えが楽しめ、また見れば食欲が沸いてしまうと、思わず作って食べてしまいたくなる様な背徳飯が堪能できる内容となっています。

ジオンの歴史に深く関わり、シャアやセイラなどの人生を助け、時代に翻弄されてしまった英雄ランバ・ラル大尉。

でも彼も人の子であれば、食欲が沸いてしまいと、上手い物や甘い物を存分に食べたいと欲望が疼く筈。

そんな彼の食欲を満たしていくのは、背徳飯と、ジャンク飯とも呼ばれるも、お腹のすいた時に、その腹をしっかりと満たしてくれる逸品の数々。

それを存分に頬張り、食べ尽くしてしまうラル大尉の満足げな笑顔と、余韻に浸り、自分の食欲を満たしてくれた食事に感謝をする姿など、実にハードボイルドな印象を与えてくれる、腹と食を満たす作品となっています。

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