かなり昔に週刊少年ジャンプに連載していた漫画作品セクシーコマンドー外伝すごいよマサルさんの魅力を紹介していきたいと思います。
まずこの漫画はギャグ漫画なのですが、意味不明な格闘技であるセクシーコマンドーが物語の中心にあり、花中島マサルを取り巻くキャラクター達が色々な面白展開を繰り広げてくれます。
その中で個人的に好きなエピソードや好きなキャラの存在など作品に関する事を色々な角度から魅力的な要素を伝えていきたいと考えています。
巻数も少ないのでとても読みやすい作品の一つです。
花中島マサルの変態性を孕んだ笑いが面白い
この作品の主人公花中島マサルは一言で表現するとまさに変態そのものです。
彼と同じクラスの生徒達はクラスが同じという理由だけで他のクラスの生徒達からみんな変態扱いを受けてしまうという不遇っぷりです。
そんなクラスに藤山起目粒という転校生が入ってくるので、この場面が物語の始まりになっています。
この藤山は訳あって学校を休んでいる花中島の席に一先ず座ることになるのですが、そこに書かれている机の落書きを見て唖然とする展開も面白ポイントの一つです。
筋肉の変なキャラクターが描かれているのですが、その絵を見ただけでもマサルが普通ではないということが伺えるので目が離せません。
そして、藤山の転校初日に合わせてマサルも久しぶりに学校へ登校してくるので本当に嫌な運命の巡り合わせですね。
マサルが来たことで藤山は因縁をつけられてしまうのですが、すぐに分かり合い一つの席を2人で共有することになり、かなりの距離が縮まる展開に注目です。
藤山はマサルの行動に違和感を覚えて屋上に逃げるのですが、何故かマサルも昼休みに屋上にやってきてしまい仲が更に深まってしまう場面には笑いましたね。
その後、屋上でマサルは空手部の先輩に遭遇して彼らをボコボコにしてしまうのですが、その時に使った格闘技というのがセクシーコマンドーです。相手を油断させて隙を作り一撃必殺を喰らわすのです。
マサルの戦闘力はかなりのもので藤山が唖然としてしまうリアクションが更に面白さを加速させてくれます。
セクシーコマンドー部を発足
マサルは藤山(フーミン)を友達だと任命してセクシーコマンドー部という謎の団体を作ることに躍起になるので、その展開もかなり見ものです。
マサルの一つ上の先輩であるマチャ彦がマサルのせいで空手部が廃部の危機に晒されてしまった事を恨み因縁をつけてくる場面に注目です。
このマチャ彦というキャラクターもマサル同様かなり変態チックな人物で男というワードに歓喜したり卑怯という言葉に打ちひしがれたりしてしまうので、そのリアクションがいちいち面白いです。
フーミンを無理やり空手部に誘い入部届にサインさせようとした場面でフーミンが「卑怯ですね」と言ったことでマチャ彦の心が折れて地に伏してしまう場面は必見です。
そして、自分が一番笑った場面はマサルが何故か原チャリで学校へ登校してきた場面で、マチャ彦が格好良くマサルの前に飛び出して「よう」と声をかけるのです。
普通ならバイクを止めるはずですが、マサルはマチャ彦の存在お構いなしに轢いてしまうので爆笑しましたね。
うすた先生のギャグセンスはかなりのものです。シュールと笑いの混同をうまい形で表現していると思います。
結局マチャ彦もセクシーコマンドー部に無理やり入部することになってしまうので色々と展開が破綻していて考えすぎると訳がわからなくなりますが、とにかく面白いので一見の価値ありです。
キャシャリンの存在
この作品には磯辺剛というキャラクターが出てくるのですが、彼の存在がかなり面白いです。
あだ名をキャシャリンと言って中学時代は野球部のエースとして活躍していた凄い人物なのですが、薬にはまって今はガリガリの状態である部分に哀愁があります。
関節が常に外れてしまう体でいつも動くたびにポキポキと音を立てている感じがシュールでとてもおかしいのです。
マサルもそんなキャシャリンのことがお気に入りで色々と気にかけるので、そのやりとりも面白いですね。
このキャシャリンは日々の訓練を欠かすことがありません。毎日懸垂もどきという、ただ木にぶら下がっているだけの運動をしているので、それもよくわからなくてシュールです。
関節を自由に外すことができるのですが、同時に自分で戻すこともできるのである意味便利ではあります。
このキャシャリンがとても活躍するエピソードがあります。
それは野球部とセクシーコマンドー部が野球の試合をすることになる話です。そこで過去に培われていた中学時代の野球のエースという属性が活きてきます。
ですが、やはり昔と違って今はガリガリの状態で体力がないので豪速球を一球投げただけで力尽きてしまう展開には爆笑してしまいましたね。
このテンポの良いボケは、うすた先生特有のものなので見逃せない要素の一つです。
マサルの肩の輪っかの正体
マサルは肩に謎の輪っかを装着しているのですが、これがとても不思議な物体で面白いです。
雨に濡れると煙を出したり、外すと髪の毛が縮んだり、重さもとてつもなく重いので本当に不思議です。
マサルの話では山で修行中に拾ったというので尚のこと怪しいのですが、近くに盗賊のような二人組がいたとも話すので俄然興味が出てきました。
マサルの話を総合すると、この盗賊のような二人組は完全に宇宙人で輪っかも、その宇宙人が開発したもので間違いなさそうです。
マサルは「宇宙人を背負い投げして倒した」とあっけらかんと話すので、その大胆な行動にもとても驚かされましたね。
作中、このマサルの輪っかを狙って色々なキャラクター達が登場するので、とても面白いアイテムの一つであることに変わりはありません。
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