CLAMP原作の漫画「ちょびっツ」の魅力を考察【ネタバレ注意】

ちょびっツ

CLAMP原作である「ちょびっツ」という作品が大好きなのでその魅力を考えていきたいと思います。

この作品は過去にアニメ化もされていて沢山のファンに愛されている作品です。

自分は初めアニメから知ったのですが、原作のコミックもとても面白いもので先の展開が気になって仕方がありませんでした。

キャラクターの魅力は、もちろんのこと主人公である本須和秀樹のキャラも個性的で非常に面白いです。この作品の面白ポイントやエピソード、キャラの魅力などを色々な方向から紹介致します。

世界観が独特で面白い

面白い

この作品ちょびっツは現代の日本が舞台ではあるのですがパソコンの概念がリアルとは少し違っています。何とパソコンが人間そっくりなんです。この設定を見た時に、あまりの突飛な設定に動揺したものです。

ですがちょびっツの世界ではこの概念が普通だという認識なので人々が違和感を持つことなく普通に日常が流れていくので非常に面白いですね。

やはりパソコンですから、すごく高価な代物で普通に何十万円もします。主人公の本須和秀樹は貧乏予備校生なので、そんなお金は無いので、まだ持っていないというストーリー展開も面白い部分です。

ですが、この本須和はかなりの強運の持ち主でたまたまゴミ捨て場に捨てられていたパソコンを見つけてそれを拾って持ち帰ってしまうので、その大胆な行動に注目しました。

包帯でぐるぐる巻にされたパソコンが、とても卑猥でエロいのでこの場面は必見ですね。

その後、パソコンを起動させることになるのですが、何故か起動のスイッチが人間でいうところの陰部に隠されているという設定も笑いましたね。CLAMPさんの発想の豊かさと来たら頭が下がるばかりです。

そして、起動したパソコンは初め「ちぃ」としか喋らないので、その未熟さがとても可愛らしく映りました。

本須和は、そのパソコンの名前をそのまま「ちぃ」にして可愛がっていくので見ていて心温まること間違いなしです。

生活がリアル

リアル

主人公である本須和秀樹の故郷は北海道で大学受験に失敗したことで予備校に通うことになるのですが、その生活風景がとてもリアリティがある感じで共感できます。

まず志望大学が東京ということで上京するのですが、アパートで同じ予備校に通うことになる新保と隣同士になる展開も青春を感じられるのでほっこりします。

この新保というキャラクターが絵に描いたような良い人で本須和のことを色々とサポートしてくれるので彼の存在はかなり大きいですね。

新保は本須和と違ってパソコンを持っているので、いろいろとパソコンに関する知識なんかを本須和に教えてくれる感じもとても助かります。

新保のパソコンはモバイルタイプでかなり小型であるところも注目ポイントです。すももと言って、とてもユニークで可愛らしいパソコンなので目が離せません。

すももの能力はかなり優秀で言語の翻訳も出来れば、検索機能もあったり、電話もできるなど今のスマホのような高性能ですごく欲しくなりましたね。

本須和の話に戻りますが、彼は予備校に通いながら生活費を自分で稼ぐことを選択してバイトを探し回ります。このバイト探しの場面がかなりリアルでなかなか決まらない感じも面白いです。

ある日、道を歩いていると水撒きをしている居酒屋の女店員に水をかけられてしまったことで、バイト先が居酒屋に決定するというハプニングラッキーなる出来事が起きるのでその場面も必見です。

パソコンとの恋愛

パソコンとの恋愛

本須和は初めちぃのことを、ただのパソコンとしか認識していなかったのですが物語が進むにつれてどんどんパソコンに対して愛情を抱いていく変化がとても面白く描かれていきます。

この本須和の心の変化には、ちぃが普通のパソコンではなかったという事実が関係しています。

大体のパソコンは感情を持たずにプログラムされていたことを事務的に行う道具のような扱いなのですが、ちぃは誰かが作った自作の特別なパソコンでちょびっツシリーズという謎の型番が存在していたことが明らかになるので目が離せません。

しかも、このちょびっツシリーズを作ったのが本須和が住んでいるアパートの大家さんのご主人だと言うから驚きの事実です。

ちぃが元々は双子の姉妹であり、その片方が大家さんの旦那の事を好きになったという過去が判明した時はかなり驚いたものです。

したがって、片割れのちぃにも人間に似た感情があったということで本須和に好意を抱くようになったと言う訳です。

本須和は初めパソコンに恋するなんて不健全だと自分の気持ちに嘘をついてちぃのことを遠ざけようとするのですが、やはり感情はコントロールできないようで、ちぃを求めてしまう感じにリアリティがありましたね。

2人が自分の気持ちに正直になって仲睦まじくしている姿は本当に癒されるので一度見て確かめてほしいですね。そのくらいちぃの優しさが全面に表現されていたかと思います。

ちぃが誘拐されてしまう

まとめ

物語が進んでいくとちぃが誘拐されてしまう展開が巻き起こるので、そのシーンもかなり面白いです。

その誘拐犯なんですが、巷で噂になっていたちょびっツシリーズの謎を追っていた人物で街中でたまたまちぃのことを見つけて衝動的に攫ってしまったというからタチが悪いです。

本須和はすももを使ってちぃの行方を探して、なんとか見つけることに成功するので、2人がまた再会できた場面はとても安心しましたね。

この出来事のおかげで本須和がちぃの大切さを再認識していくので無くてはならないエピソードの一つですね。

この作品ちょびっツは日常的なエピソードと並行してミステリーの要素も多く存在しているので、そういう部分が面白さをより強調してくれているように個人的には感じます。