ドラえもんの漫画には大長編シリーズというものがあります。この作品を元に映画化されているのですごくストーリー性があり見応え十分です。そして、この大長編作品には藤子・F・不二雄先生の天才的なアイデアが沢山盛り込まれているのでドラえもんファンの中でもかなり評価されているジャンルです。今回は藤子・F・不二雄先生の遺作にもなったねじまきシティ冒険記までの大長編シリーズの中でおすすめ作品を紹介していきたいと思います。異世界や宇宙など様々な場面でドラえもんやのび太たちが活躍するので目が離せません。
ドラえもんのび太と夢幻三剣士の魅力
例の如くのび太が、またみんなにバカにされて家に帰ってくるところから物語が始まるのですが、そこでドラえもんに夢の世界だけでも活躍したいと無理難題を突きつける展開がまず面白いです。
仕方なく、「気ままに夢見る機」という好きな夢を見ることができる機械を出してもらってはしゃぐのび太の姿がとても気になります。「アトランティス最後の日」という夢を見て水難にあった事でおねしょをしてしまう展開には笑いました。
その後、登校中謎の老人に出会い夢幻三剣士という夢カセットの存在を知るので先の展開にかなりワクワクします。
のび太はドラえもんに頼んで夢幻三剣士のカセットを手に入れて夢の世界に行くのですが、のび太が白銀の剣士という伝説の騎士である設定にロールプレイングゲームのような面白さを感じましたね。
そして、のび太は現実世界のジャイアンやスネ夫、しずかちゃんを自分の夢に引き入れようとアンテナのほくろを利用する部分も見どころの一つですね。このほくろをつけると夢幻三剣士の夢の中に現実のジャイアンたちを引き入れることができるので俄然物語が楽しくなってきます。
物語は、まさに中世の世界で魔王であるオドロームを倒すことが目的です。途中、竜の血を浴びて不死身になろうとすのですが、のび太の優しさで竜を倒すことができずに妥協して汗を浴びる事で一度死んでも生き返れる能力を手に入れた場面は興奮しましたね。
結局、初戦でオドロームとの戦いには負けてしまうのですが、再戦してドラえもんの道具を使って勝つ部分にカタルシスがありました。
のび太に夢幻三剣士の存在を教えてくれた老人が夢幻三剣士の世界でトリホーというキャラで出てくるのですが本当に不気味なキャラで、正体がわからない部分もこの作品の魅力の一つです。
ドラえもんのび太とブリキの迷宮の魅力
この作品は、初めてドラえもんが途中で離脱する珍しい作品です。
のび太は自分だけ家族旅行に行けない事でひどく落ち込んでしまいます。その後、パパが深夜にブリキンホテルのCMを見て寝ぼけながら予約を取った事で家にブリキンホテルに行くためのトランクが送られてくる展開に注目です。トランクを開けると謎の門が出てきてブリキンホテルに行けるのですが、そのホテルは変わっていて支配人や従業員ホテルの内装全てがブリキでできているのでなんだか不思議なことに驚きを隠せません。
このブリキンホテルに行った事で、ドラえもんとのび太が離れ離れになってしまうので、そこがこの作品一番の見どころですね。ちゃもちゃ星のロボットに拉致されたドラえもんを助ける為にのび太とジャイアン、スネ夫、しずかちゃんだけで力を合わせて戦う姿がとても面白いです。
ブリキンホテルでサピオと言うちゃもちゃ星人に会ってナポギストラーというロボット博士の存在を聞かされるのですが、その話が未来の地球を暗示しているようで更に興味深いです。人々が発明に明け暮れて日々の生活が便利になっていくのですが、それと同時に身の回りのことをロボットに任せて人間たちの体が弱っていきます。
その後、研究するのが面倒くさくなり博士ロボットを作った事で、そのロボットが自我を持ち人間を征服するという話です。近い将来そういう世界になりそうでゾッとしたことを覚えています。
ドラえもん無しで、のび太たちが冒険するのに緊迫感があり先の展開が気になるのでとても面白い作品です。
ドラえもんのび太とアニマル惑星の魅力
この作品は、ある日のび太が寝ぼけて謎のモヤに迷い込むところから物語がスタートするのですが、すごく不気味で面白いです。
そして、モヤの先はなんと動物たちの世界です。しかも、この動物たちが二本足で歩いているという部分にも、かなりの不気味さがありそこも注目ポイントですね。初めのうちは、ドラえもんもジャイアンたちものび太の話に聞く耳を持たない姿が印象的です。
ある日、のび太がモヤの中に入っていく姿を見てドラえもんが後を追いかける事で、動物の国の存在を知りようやくのび太の言うことを信じてくれます。
動物たちの国でチッポという子犬の男の子と友達になるのですが、元気溌剌としている犬のキャラクターでのび太と意気投合する感じがなんだか良いですね。
その後、この動物の国には謎の神話が存在していることがわかりニムゲという悪魔族の存在を知ることになるのですが、話が進んでいくとこのニムゲというキャラが動物の国を攻めてくる展開に動揺しましたね。
その後、ドラえもんの道具を使ってニムゲと対決を繰り広げるのですが、秘密道具の破壊力に興奮しました。
あと謎のモヤが実は未来の欠陥道具だと分かる場面に注目です。ドラえもんの話だと、どこでもガスと言うらしいのですが販売中止になっている背景がわかるので目が離せません。
ドラえもんのび太とドラビアンナイトの魅力
この作品を簡単に説明すると、しずかちゃんが絵本の中に取り残されてしまいドラえもんたちがタイムマシンを駆使してしずかちゃんを助けにいくという話です。
アラビアの世界が舞台でランプの魔神など色々なアイテムが登場するのも魅力の一つです。
途中ドラえもんの不注意で四次元ポケットがなくなるというアクシデントも巻き起こるのですが、そのトラブルがこの作品をまた更に面白くさせてくれているので見応えがあります。
現実のシンドバッドに出会う場面は、すごく感動しますね。そして、敵であるアブジルとの戦いは鬼気迫るものがあり目が離せません。
奴隷としてしずかちゃんが拘束されている場面などもあり、シリアスさと冒険感が両方味わえるドラえもん作品であることは間違いありません。
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