衛藤ヒロユキ原作「魔法陣グルグル」が面白い理由を紹介【ネタバレ注意】

少年ガンガンで約10年連載された大人気漫画魔法陣グルグルが、どうしてファンから長く愛されていたのかを紹介したいと思います。

魅力的なキャラクターやシュールな笑いが、ふんだんに盛り込まれているので衛藤ヒロユキの天才的なアイデアが光ります。

物語のテンポも軽やかで世界観が独特な部分もファンから愛される要素になっているかと思うので、その辺を紐解いていけたらと考えています。

グルグルという魔法陣の謎や魔王ギリの存在など気になる部分がたくさん存在しているので注目の作品です。

ロールプレイングゲームの世界観が楽しめる

ロールプレイングゲーム

この作品はドラゴンクエストのような世界観で勇者ニケと魔法使いククリが大冒険を繰り広げていく漫画なのですが、所々に笑いのセンスが光る場面が散りばめられているので非常に楽しめる作品です。

まずドラクエの黒いウインドウのような表示が使われているので世界観にすんなりと入っていけます。

そして、ちゃんと武器屋や道具屋、宿屋などが存在しているので、そこで装備を揃えたり、宿屋で休んだりできるので本当にゲームの世界にいるような感覚を味わえてすごく楽しいです。

道具や武器の名称も、このグルグルの世界オリジナルなのですごく魅力的に見えてきます。

モンスターとのバトルなどもちゃんと描いてくれるので、すごく先の展開が気になりますし、ニケやククリがどのようにしてモンスターを倒すのかに焦点が当てられたりするので見応えがあります。

ちゃんと物語が進んでいくとボスの存在が用意されていたりするので、そういう過程を楽しむのも面白い部分です。

ちゃんとレベルという概念も存在していてニケとククリが旅を進めていくうちに成長していく姿が観れるのも特徴です。

世界には街がたくさん点在しているので、その場所に赴いて人々との関係を築いていく場面もたくさんあり、魅力的なキャラクターがどんどん増えていく感じも面白要素の一つです。

キャラクターが魅力的

いいね

この魔法陣グルグルに出てくるキャラクター達は本当に個性的なキャラクターが揃っているので最高に面白いです。

まず主人公のニケなんですが勇者と名乗っていますが本当は魔法使いになるのが夢でした。ですが父親のスパルタ教育の末、勇者として育てられてしまったのです。

その後、物語が進むと職業判定みたいな事をして盗賊であることが判明したりするので結局よくわからないキャラクターです。でもそこがこの作品の雰囲気にバッチリ合っているのですごく良いですね。

そして、相棒のククリなんですが、ジミナ村で魔法使いのオババに育てられた少女です。外に出る事を禁止されていたので、ずっと村人からは存在を知られていませんでした。

その後、勇者が旅立つことになり、そのお供としククリも旅に出ることになるのですが、彼女はグルグルという魔法の使い手でモンスター退治にかなり役立ってくれるので非常に魅力的なキャラクターです。

ですが魔法陣は失敗することも多くて変な魔法陣を描いてしまい謎の生物を召喚してしまうのでそこも面白ポイントの一つです。

そして、この作品にはなくてはならない存在がいます。それはキタキタ親父です。

何故か勇者達と旅をすることになるのですが、色々と問題を起こすので本当にトラブルメーカーそのものです。

常にキタキタ踊りを踊っているので、それだけでも笑えるキャラクターなので彼の行動から目が離せません。

ノコギリ山でのエピソードが面白い

笑う

ククリとミグ(キタキタ親父も)がノコギリ山のモンスターに連れ去られてしまう展開が巻き起こるのですが、そこでのエピソードがすごく面白いです。

ククリ達を助けるためにニケとザザとトマがノコギリ山へと向かうのですが、このダンジョンが厄介でなかなかククリ達に出会えないという展開が非常にワクワクさせてくれます。

ダンジョンのトラップをニケの小賢しい知恵で、なんとかくぐり抜けて謎の妖精に出会ってククリ達と再会を果たすのですが、そのノコギリ山のボスというのが、かせぎゴールドという魔物で台本がないとセリフが喋れないというキャラクターなことに爆笑してしまいましたね。

このかせぎゴールドはかなりの強敵でニケ達を苦しめていくのですが、ニケの咄嗟のひらめきでなんとかピンチを乗り越えます。

それは、なんとキタキタ踊りにグルグルの魔法陣が隠されているというものです。キタキタ親父の尻の動きを見て魔法陣を描くククリの困惑の表情がすごく面白いので必見です。

そして、この魔法陣がかなり強力で名をベームベームと言ってモンスター達を誰彼構わず倒していくので、その強さにククリ自身も引いていたのがある意味興味深かったです。

なんとかニケがかせぎゴールドにとどめを刺して一件落着するので、その濃密な内容にファンは確実に惹かれた事と思います。

コーダイ城で勇者として認められる

勇者

国の勇者を決めるためニケとククリがコーダイ城を訪れるのですが、そこでの展開がかなり面白いです。

勇者かどうかを判断するためにコーダイ王が取り出したのは、ランヤランカという謎の箱でその箱に手を入れると本物の勇者だった場合剣が抜き取れると言うのです。

当然ニケも挑戦するのですが、そこで大事件が起きます。ニケが箱に手を入れると、とてつもなくデカい歪な剣が飛び出してくるので驚きを隠せませんでした。

神官の話しではニケは光の者か闇の者らしく特別な存在であることが示唆されるので先の展開が俄然楽しみになること間違いなしです。

ニケはこの出来事がきっかけで晴れて勇者の肩書を手に入れることができたので凄く彼に興味が湧きましたね。

グルグルという作品にはキャラクターに対して興味を持たせてくれる出来事がコンスタントに訪れるのでそこが人気の秘密に繋がっていると感じます。

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