「ドラゴンボール」が週刊少年ジャンプの中で大ヒット漫画になった経緯を考察

鳥山明原作のドラゴンボールという大ヒット漫画が週刊少年ジャンプで大人気作品になった理由を色々と考えてみました。

アイデアやキャラクター、ストーリー、作画など色々な観点から物事を観察して自分なりに想像ではありますがまとめてみました。

主人公である孫悟空はもちろんのこと、一番初めに出会うブルマの存在、初期のライバルでもあるヤムチャ、亀仙人の元で一緒に修行をするクリリンなどバラエティに富んだキャラクターたちが彩るドラゴンボールの世界は必見です。

まず初めに、原作者鳥山明のネームバリューとドクタースランプの存在

鳥山明さんは週刊少年ジャンプでドクタースランプアラレちゃんという大ヒット漫画をすでに生み出していました。

しかし、ネタに詰まり鳥山先生が連載を終わらして新しい作品をやりたいと編集部に相談したらしいのです。

それがドラゴンボールの原型でもある読切作品ドラゴンボーイの存在です。

この作品が生まれたきっかけは当時、鳥山先生の編集担当だった敏腕編集者の鳥嶋さんのアイデアでした。

ずっとバトル漫画が描きたかった鳥山さんの気持ちを汲んで鳥嶋さんがたくさんのアイデアを出していたそうです。

その中に西遊記のアイデアがありました。孫悟空や如意棒など設定がある程度決まっていたことから、版権などもなく使い放題という点も含めて、この西遊記をモチーフにしていこうと話が進んでいったらしいです。

誕生したドラゴンボーイは読み切りであるもののジャンプの読者の間でかなり好評だった事で連載へと話が繋がっていきます。

アラレちゃんで有名になっていた鳥山明の作品なので開始当初はある程度人気があったのですが段々と話が進んでいくにつれ人気が低迷していってしまったらしいです。

悩んだ鳥嶋さんが天下一武道会というアイデアを出した事で人気が回復していくという話は有名な話です。

個性豊かなキャラクターたちがたくさん出てきて、悟空が成長していく

ドラゴンボールの一番の魅力といえば、なんといっても個性豊かなキャラクターたちの姿です。

主人公孫悟空はもちろんのことブルマやウーロン、ヤムチャやクリリン、天津飯などあげたらキリがないほど個性豊かで強烈なキャラたちが鳥山明の手によって生み出されています。

仲間キャラクターだけでも、すごく魅力的なのに敵キャラもそれに負けないくらい魅力的な部分にドラゴンボールの人気の理由があるように感じます。

一番初めの強大な敵としてピッコロ大魔王がいるのですが、天下一武道会での死闘は必見です。ボロボロになりながら悟空がピッコロと対峙しているのが堪りません。

ピッコロの他にもサイヤ人襲来編のベジータとナッパの存在です。この2人は悟空を殺しに地球へやってくるのですが永遠のライバルベジータの存在でドラゴンボールが国民的漫画にのし上がったような印象があります。

悟空とベジータが壮絶な死闘を繰り広げていくのですが、この戦いは手に汗握ること間違いなしです。ベジータのギャリック砲の構えの美しさは最高です。

そして、最大の敵フリーザの存在です。ドラゴンボール史上でこんなにも冷酷なキャラはいないと断言できるほど凶悪なキャラです。

何回も変形してパワーアップしていくのですが、このアイデアはドラゴンクエストのラスボスからヒントを得たらしいです。

鳥山明の作画の素晴らしさとコマ割りの読みやすさ

ドラゴンボールが世代を超えて人気な理由に読みやすさという部分があると常々感じています。なぜかというとバトルシーンのコマ割りが、とてもすっきりしていてわかりやすいのです。

悟空が敵に対してかめはめ波をぶっ放すシーンがあるのですが初めて見た時は完全に絵が動いて見えて躍動感を感じることができました。気の描写がすごくうまくて、どの方向に飛んでいるのか見た瞬間に1発でわかるのは鳥山さんの画力の賜物だと思います。

他の漫画作品をたくさん読んでいるのですが、ドラゴンボール以上に読みやすい漫画はないと言ってもいいほどです。吹き出しの割合など緻密に考えられていて作画を邪魔していない塩梅が堪りません。

かなり有名な話ですがスーパーサイヤ人を生み出した原因が悟空の髪を黒く塗るのが面倒くさかったからだと鳥山さんがご自身で仰っていたのを覚えています。

こういう発想から生まれたスーパーサイヤ人のデザインが鳥山明の集大成と言っていいほどの格好良さで最高な部分がドラゴンボール人気の火付け役になったかと思っています。

鳥山さんの書き方の特徴としてトーンは極力使わないという事が言えます。なので作画だけを見ると白と黒のみのシンプル作風になっています。

この手法が、逆にわかりやすくて鳥山さんの凄さを物語っていたと個人的には感じています。

個性的な技の数々、悟空が放つ元気玉の存在感

ドラゴンボールには数々の技が存在しています。その中でも一番有名な技といえば、かめはめ波の存在だと思います。

この技は亀仙人が編み出した技で大体のキャラクターが使えるポピュラーな技です。手に気功を溜めて一気に放出する技です。

掛け声やポーズの格好良さなど子供が真似しやすいので、すごくとっつきやすい事から人気があるのは当たり前です。おそらくではありますが一番悟空が使った技ではないでしょうか。

そして、元気玉の存在です。この技は界王様に教わった技で地球の草木や人間たちの生命エネルギーを分けてもらい力に変えて放つ悟空の最大の破壊力を持っている技の一つです。

強敵を倒す時は殆どが元気玉で倒すというのがセオリーになっている感じは否めません。

一番の印象深いのが魔人ブウとの戦いの場面です。悟空が元気玉を放ち魔人ブウを粉々にした姿は最高です。

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